失敗の怖さ

こんばんは。都です。

新人さんが来て、約２ヶ月。
ひとくぎりの評価として、振り返りをする時期がやってきました。

うちには４人の新人さんが配属されて、要領の良い子、不器用な子、素直な子、ちょっと微妙な子・・・と個性は様々。

私はそのうちの、多分要領が良い方に入る子の指導者側でした。

で、その子が振り返りシートを私に提出したんですが・・・。

凄く良い子で、真面目で、頑張ってる子だったので、振り返りも凄くまっすぐな前向きな事が書かれていて、指導してる側としては嬉しかったんですが、ひとつだけ。

『失敗を恐れず、これからも頑張っていきたい』

という言葉があったんです。


失敗、という言葉の意味合いを、少し考えると・・・。

私達の失敗は、直接患者さんの今後の状態に関わります。

失敗しちゃったぁごめんなさい、で済まされないこともあります。


彼女も、そんな深く考えてその言葉を使ったわけではないと思うんですが・・・失敗を恐れず、という言葉は、あまり医療者としてはお勧めできない・・・。

失敗の怖さを知っていることも、凄く大切です。

その上で、失敗しないように努力をすることが一番大事。


指導してきて、私から見ても彼女は失敗しない努力を十分していました。

だからこそ、失敗の怖さを知っていて欲しい。恐れないのではなく、失敗が怖いものであり、失敗をしないために何に気をつけていけば良いか、これからも考えていってほしい。


失敗は、怖いものです。

命に関わることもあります。

私は何度かそういう経験をしたりそういった失敗を耳にしてきました。

みんなそういう経験はあると思います。

だからこそ、インシデント・アクシデントレポートができ、ＫＹＴができ、忙しくてもダブルチェックをしたり、点滴のバーコード認証システムができたり。

みんな失敗の上に積み重なった、失敗をしないための努力。

これからもその怖さを胸に、私達は患者さんと向き合います。

看護をする私達のせいで、患者さんの身に危険が及ばないように。


失敗は、怖い。失敗しない努力を。　↓皆さんの元気なブログへ↓
http://blog.with2.net/link.php?469768
・