患者さまだよぉ!
こんにちは♪ 夜勤明けの都です。
今日はうちに入院しているあるおじいちゃまのお話。
この方、お歳90後半。体重100キロ以上はあるかと思われる巨体、そして長年の糖尿病でほとんど見えなくなった目。
入院前はゆっくり歩けていましたが、入院後しばらく状態が悪くベッドに寝ていたので、スムーズには歩けなくなってしまいました。
リハビリのために毎日看護師が歩行練習するんですが、これがまた結構な甘えたさん。しかもあまり可愛くない・・・。
そんな彼はうちで働いている50代の医者のお父様。
だからといってみんな容赦は致しません・・・。
Ns 「Aさーん、それじゃ、車椅子に移りますよ。起きましょうか」
Pt 「駄目だよ! 起き上がれないよ!」
Ns 「大丈夫、ゆっくりやりましょうかね。それじゃ柵につかまって、横に向いて・・・」
Pt 「駄目だよ! 一人じゃ無理だよ! 手伝いなさい!」
Ns 「・・・・・・。
ん、大丈夫ですよー、昨日は一人でできてましたよー。はい、柵持つ!」
Pt 「酷いよ、一人じゃ駄目だよ!」
Ns 「はい、できましたねー。
じゃ次はここに掴まって、立ったら右向きながら座りますからねー」
Pt 「駄目だったら、一人じゃ駄目だよ!」
Ns 「はい、そうですよー、できましたねー」
・・・とこんな具合。
何気に一人でも大丈夫なんです。見守りと背中支える軽介助でも。
そして車椅子に乗っていてもベッドに横になっていても、彼はとにかく人を呼びます。
Pt 「おーい。おーい。・・・おーい・・・おーい・・・おーい・・・おーい!!」
Ns 「Aさん・・・大声出さなくてもナースコール押してくれればわかりますよ」
Pt 「これじゃ駄目だ! 寒いよ! 布団かけなさい!! ・・・ちょっと、なにするの!
重いじゃないの!」
・・・ってお前がかけろと言ったんだろがッ(#`Д´)ノ!!
Pt 「おーい・・・おぉーい・・・おぉお~いぃ!」
Ns 「・・・なんですか」
Pt 「腰が痛いよ! 向きをかえなさい!」
・・・・・・こぉの上から目線(#`Д´)凸!!
まぁ息子も息子で根っから「お医者様」という感じの、高飛車Drなんですが。
そしてそんな彼も既に入院してほぼ一ヶ月。
仕舞いには、結構みんないい加減彼の叫びを流すようになり・・・
Pt 「おーい! おーい!」
Ns 「・・・・・・」 (3人いるのにシカト)
Pt 「おーい! ちょっと!!」
Ns 「・・・・・・」 (体位変換もしたしお水も飲んだし、腰痛の薬も飲んだし・・・)
Pt 「おぉ~い! おぉお~~いぃ!!」
Ns 「・・・・・・」 (1分前に行ったばかりで、皆さんお疲れです)
Pt 「・・・・・・なんでみんな無視するの!
僕を誰だと思ってるの!? 僕は患者様だよ!!!」
・・・・・・・・・・・【#・∀・】!!!!!
患者様が呼んでいるのに故意に無視してはいけません。れっつ、くりっく。
http://blog.with2.net/link.php?469768
ラベル: 看護師
5 件のコメント:
はじめまして神風と申します。脳出血で3ヶ月入院していました。後半いたリハビリ病棟では。それはそれは甘えたさんのおとうさんがたくさんいました。看護師さんも大変そうでした。
初めまして!
コメント、ありがとうございます。
三ヶ月入院されたんですか…大変でしたね…。
甘えたさんにどうやってやる気を持ってもらうか、リハビリの先生達も苦労してるみたいです。自分でできることは手伝わずにやってもらう、というのは患者さんの為なんですが、やっぱり楽な方がいいという方もいますしね…。難しいとこです…。
初めまして、高嶋と言います。
ブログを読ませていただき、都さんの人間性を感じました。私も、胆石で2か月弱入院していました。
看護師さんのハードな毎日を垣間見て、ただただ感心するばかりでした。その時の入院生活を今、ブログに書いています。
忙しく過ごしていく中で、人間形成が出来ていくんですね。それは、どの世界でも同じだと思いますが、医療の現場は特に大変ですよね。
入院中に病棟の看護師さんとも色々な話をしてきましたが、人間関係が何より大変ですね。
暇な時に私のブログも読んで頂けますと嬉しく思いますが、如何でしょうか。
因みにタイトルは、「入院生活、3日やったらやめられない」というちょっと不謹慎なタイトルですが、宜しくお願いします。
これからも、時々よまさせて頂きます。
ガンバッテ多くの患者のために、また自分のためにご活躍下さいませ。
高嶋さん、初めまして。コメントありがとうございます!
胆石ですか…、私は消化器科は行ったことはないんですが、炎症でもの凄く痛くなると聞きます。辛いですよね…。
ブログの方、少し読ませていただきました。患者さんからの視点は興味深く、また時々見させてもらおうかと思います。
お体、お大事にして下さいね~!
人間性を感じました。
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