白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2009年7月18日土曜日

名前


看護師は患者さんと接するとき、ちゃんと名前を呼びますね。

でも、患者さんから私達が名前で呼ばれることは、あまりありません。

長い入院生活で、受け持つことも多いときは名前を覚えてもらえることがあります。

「昨日は ・ ・ さんに受け持ってもらったんだけど点滴痛くてさー」

なんて言葉も聞いたりします。

けれど救急病棟で働き始めて、患者さんから名前を呼ばれるのは滅多にありません。

ちゃんと最初に「今日受け持たせていただく看護師の都です」という挨拶もするんですが・・・毎日看護師は変わりますし、その間に患者さんもすぐに病棟がうつってしまいますもんね。

なので、大抵言われるのは「昨日電話で連絡してきた都さんとお話があるんですが」とか、ご家族からが多いんです。

患者さんやご家族に大切な話をさせてもらって、名前を通してもう一度連絡してほしいときくらい。

ちょっと寂しい。

でも、ここは救急病棟。患者さんが一番辛いときです。名前なんて二の次。

ただ、いけないのは・・・私達も、名前を覚え辛いということ。

患者さんはほぼ毎日入れ代わります。

ご本人の所へ行って関わるときは、その人の名前は頭にちゃんと描いていますから、名前をすっと呼べます。

でも、ナースステーションではよく「あの106号のAベッドの人」「急性膵炎のあの若い子」「あの点滴自己抜針した人」「Hb3.4の人」なんて言葉が飛び交います。

名前で言うよりお互いわかりやすかったりする。

でもこれ、考えてみたら結構危険ですよね。

話してる看護師と聞いてる看護師で思い描いている患者さんが違ったりすることもあります。

救急病棟では大抵毎日患者さんと初顔合わせ。

相手の名前と顔がしっかりと一致する前に点滴をして、処置をしなければならない。

取り違えたりしないように、必ず名前を言ってもらう。名前が言えない方は、リストバンドでチェック。

アクシデントが起きないように、気をつけなければ。

ただ、未だに「107号の ・ ・ ですけど、部屋変わりました?」

と転棟した方のご家族が来たときに言われると、一瞬「 ・ ・ さんて誰だっけ??」と思うことが多い。

いけませんね。

毎日頑張って名前を覚えてます。


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