白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2009年8月12日水曜日

入院時検査


前回、陰圧部屋に入っていた方のブロンコについた話をしました。

その検査を始めたのが、9時15分。

付いたらしばらく出てこれないのはわかっていたので、先にざっと受け持っている患者さん達を見てこようと受け持ち部屋を回りました。

状態がおかしい人はいないか。1時間くらい抜けても大丈夫なのか。

そのうちの一人、整形外科で入院した脊柱間狭窄症の方がいらっしゃいました。

ご飯を食べた後だったのでしょう、少しベッドは上がっていて、レベルも普通。

でも、なんだか・・・ぐったりしてる??

なので先にバイタルを測ってみました。

そしたら、血圧70台。違う腕で測っても、変わらない。

その前のバイタルは90台。もともと低いのかもしれないけれど・・・こりゃ低すぎ。酸素も低くて開始。

朝の申し送りで、良くむせると言っていた。もしかして肺炎?

主治医に報告しようと電話したら、今日不在の日のようでつながらない。整形外科の一番下の医師が外来でないことを確認してから電話。

そしたら、

前日に入院したその方、外から来ている外科の医師が夜間帯に入院させて、どうやら整形の医師に連絡していなかった様子。入院した存在すら整形の医師に知られていなかったとの事。

なんだそりゃー!

でもまぁとにかく点滴を入れて様子を見ましょうとのことで、リーダーに報告しその方を頼み、私はブロンコに付き始めました。

大丈夫かな? ちゃんとリーダーさん血圧測ってくれてるかな? 

で、なんとか終わって出てきたら・・・

その患者さんのとこに整形外科から移動のお迎えが来ている。

でも血圧低くて酸素濃度も低いのに、ちゃんとそれ知ってるのかな? 

血圧は90台へ。良かった。状態を申し送ってもお迎えに来た看護師は特に驚いた様子もない。

てことはちゃんと状態知った上での移動か。

と、思っていたら。

その後、整形外科病棟の師長がやってきました。

「あの人血圧下がってるなんて知らなかったんだけど。しかも入院時に胸のレントゲンも採血もしてないじゃない!」

え。

えぇー!?

大抵、入院時は必ず胸のレントゲンをとります。せめてのスクリーニングで結核を否定するため。

採血、レントゲン、MRSA、心電図。入院時必ずこれをしてから入院させる。

なのに、採血・レントゲンをしていなかった。

整形だからだろう、そう夜勤の人は思ったのかもしれませんが・・・

確かに、整形外科の方は骨折だったりで他特に問題ない方が多い。

でも、この方の朝の状況。やっぱり肺炎か・・・

そう思った時点で、胸のレントゲンや採血結果はどうなのだろうとチェックするのが常なのですが・・・今回は検査につかなきゃという焦りがあってそこまで回らなかった。

しまった。

しまった・・・。

そしてリーダーも、血圧下がったり酸素している状況を知っていたのに、そのまま整形外科に転棟させていいのか? と日責に連絡しなかった。

しまったが重なってこんなことに。

結局採血したら炎症反応めちゃくちゃ上がっていて、胸のレントゲン上も肺炎。

整形病棟から呼吸器病棟に移動させることに。

リーダーと私、謝り通し・・・。

そして、入院時の検査は必ずその入院を取った人がチェックしましょうということに。

はぁ。

気管支鏡検査もあり、こんなこともあり・・・とっても疲れた一日でした。


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