白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2010年6月4日金曜日

出血性ショック


こんにちは、都です。

昨日は小児科二次の夜勤。ただ私は病棟勤務だったので、トリアージは他の方が行いました。

そんな中、18時・19時台に患者さん殺到。

小児科だけでなく、当直医が整形の医師だったこともあって、転倒系の救急車もたくさん来てしまい、救外へヘルプに。

行くと、頭に布を巻き下のバスタオルが血でぐっしょりになっているおじぃちゃまがストレッチャーに乗っていました。

自宅で転倒し、頭をぶつけて後頭部を3cmくらい切ったとの事。

にしてはどうにも物凄い出血量・・・動脈性なのではという感じ。

レベルはJCS0、血圧は90台あり、医師といっしょに先にCTへ。問題なかったので、うつぶせになってもらいステプラという器具でナート(というか、ホッチキスみたいにして皮膚を止める感じ)。

やっている間も結構どくどく出ていて、全針終わってようやく止血。

医師は「ちょっと休ませて、立たせて問題なければ帰宅」と言って、となりの患者さんを見に行ってしまいました。

しかし。

顔色さっきより悪いなぁ。

あれ?

呼びかけに返事がなくなった。

あれ? 

血圧

測れないですね。

ショック状態、ですね。

せんせー!! :゜(;´∩`;)゜:

慌てて足を上げて補液1本全開フラッシュ、血圧ようやく聴診で50台、DOA開始。

家族を呼んで医師から説明。心電図、採血(Hbは10台でした)、胸XPにMRSA検査とルーチンを済ませ、即入院。

入院する頃にはレベルも上がって、「入院なんですか」なんて言葉も聞かれて少し安心。

出血性は怖いですね。一気にレベルも下がります。

夜間、私の休憩中にはCPAも来て・・・ちょっと怖い思いをしたんですが、それはまた今度。

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