白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2008年8月29日金曜日

長い


来週、看護部長と面接をすることになりました。

その一週間が、長い・・・。

ほんとはすぐにでもしてもらいたいけど、多忙なのでと。

今回、みんな異動に不満があるようで、面接殺到しているらしいです。

勤務表開示の前に、異動の人みんな面接をすれば、開示後の混乱は避けられるんじゃないかなぁ・・・。

なんてことを師長に言ったら、今はどこも勤務表開示して知らされてるんだから、そんな特別なことできないわよ、と言われました。

ほんとに今、どこの病院も面接せずに開示で異動を知らされるのかな?

もしそうだとしても、師長たちはそれがいいと思ってるのかな?

他の病院がどうどかじゃなくて。


でもどうやら、他の階には、師長に呼ばれて面接を開示前にしていた子もいるみたい。

そういう面接する子・しない子の違いもよくわからない・・・


今日はこれから夜勤。

モチベーションあがらないけど、仕事はしっかりやらないと・・・。


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2008年8月23日土曜日

厄月?

・・・・・・厄月、なので、しょうか。

昨日、勤務表が発表されました。

脳神経外科へ、移動だそうです。


まだこの病棟来て、1年も経っていないのに・・・・・・。


私、脳神経外科だけは。絶対に行きたくなかったんです。

って書くと脳外の看護師さんが目をむきそうですが・・・ちゃんと理由はあります。


私、脳腫瘍があります。

一応良性とは言われてますが・・・グリオーマのグレードⅠ。

見つかったのは専門学校のときで、一度生検のために手術もしました。

でも今とりきろうと考えたら麻痺が残るかもしれないから、とそのとき全摘出はされなかった。

年に1度、うちの脳外でMRIをとって経過を見てもらってます。特に症状もない。

だから普段は忘れていられるんですが、どうしても、時々怖くなる事があります。

今の呼吸器病棟では肺癌の方がたくさんいて、脳に転移する方も多い。脳転移すると、症状はとても重くなります。

脳浮腫が強くなって、頭痛と嘔吐とふらつきで歩けない人や。物が二重に見えるという方。認知症に近い症状になる方。私の大切な患者さんも、脳転移してました。

良性の脳腫瘍と脳転移とじゃレベルが違うし、そもそもできた場所によって症状だって異なる。それでも、ふとした時に思ったりします。

自分もいずれ。こうなっていくのかなって。

良性だって悪性になることはあるし、

・・・・・・。


自分に脳腫瘍があるということを師長に言ってなかったからでしょうか?

脳外に行くとわかってから、師長に相談してみました。

そしたらやっぱり、良性と悪性じゃ違うでしょ。と言われた。


脳外に行ったらむしろ良性がどれだけ幸運かわかるし、今はそんなに脳腫瘍の患者さんも入院しないから大丈夫よ。ここで脳メタの人見てるほうが、あまりに症状重くて辛いでしょう。だから脳外行って勉強したほうがいいわよ。


そんな簡単なもんじゃないんです。

理性ではわかってます。良性で、まだまだ先があって、悪性にだってならずに長く生きられるかも。

でも最後はどうだろう? ほんとに悪化せずに、このまま手術もせずにいられるだろうか。


できれば忘れて日々を過ごしていたい。

ひとはいずれ皆死にます。病院にいて、それは身近に感じてる。

でも自分が死ぬ日のことを毎日考えながら生きて行くひとがどれだけいる?

それってどれほど辛いか。苦しいか。


今入院している患者さん達のなかには、毎日、そうやって死を思っている方もいるでしょう。

そういった方を看護していくのも、私達の仕事です。

でも一緒に落ちちゃいけないんです。彼らの心を看ていくには、自分は落ちちゃいけないんです。


できれば、脳腫瘍という疾患から遠ざかりたい。脳転移は、まだ感情を保っていられる。時々ほんとに落ち込むことがあるけれど。

でも同じ脳腫瘍のターミナルの方がくる病棟で勤務はしたくない。


我が侭でしょうか? 

もっと強くなれと、言われるでしょうか?


でも私は、今までの私を知っています。

もしかしたら平気かもしれない。脳外で働いて、思ったほど辛くはないかもしれない。

でも今、怖くなくても、いずれ。もし脳腫瘍が悪化したときに、自分の今までの経験を振り返ったら。

脳腫瘍の方の最後がどんなだったか、思い出して毎日を過ごすのでしょうか?


そういうことを、看護師2年目でずっと考えていた時期があります。仕事も辛くて、毎日泣いていた。

遠い先のことを考えて。

脳外に移動したら、またそんな日々が始まるかもしれない・・・。


最初は突っぱねられたけれど、師長さんにちゃんと経過を話して。

「仕方ないわね」

と言われました。

部長に話してみるけど、1ヶ月は、とりあえず脳外に行かなきゃだめよ。と。


脳外行くくらいならこの病院やめる、とは言いません。それはさすがに社会人としてどうかと。

でも長期にわたるようなら、少し考えようかと思います。


 とにかく・・・・・・行きたくないよー・・・・・・。


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2008年8月19日火曜日

大異動


が、あるようです。

今週末。勤務表、開示。

看護師、10人くらい入れ代わる様子。

誰が異動になるのか、全くわかりません。

どれだけ追求しても、師長さん、口を割りません。


・・・・・・嫌な予感がします。


嫌~な、予感が、します。


何しろ意向調査、提出するの、忘れてましたから・・・。

まだこの病棟来て1年にもなりません。

もうしばらくはいたいです・・・。


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2008年8月15日金曜日

ミス

先日、うちの病棟でアクシデントがありました。

点滴の、対象患者の間違いです。


今、夜勤の看護師の人数が減らされ3人で動いています。メンバーが二人、リーダーが一人。

今まで自分の受け持ち患者の点滴(メイン以外)はメンバーが行っていましたが、そうすると夜勤が回れなくなるため、リーダーが点滴をしていくようになりました。

メンバーが点滴をつめ、リーダーがそれをもってつないでいく。

もちろん、間違えないようにバーコードで行う認証システムがあります。

でもその日、臨時で出されていた抗生剤で、そのバーコードの認証はできませんでした。

なので、確認はパソコン上の「患者スケジュール」というところで。

ところが、患者スケジュールで患者さんの名前と点滴自体が間違いないことを確認したのに、その点滴の対象患者の名前と実際自分がつなぐ患者さんの名前を、ぱっとしか確認しなかった。

ちなみに、同じお部屋の隣のベッド。苗字は一字違いでした。

「○○さん(抗生剤を打つはずの人の名前)、点滴しますね」

「はい。何の点滴?」

「抗生剤ですよ」

「ふーん・・・」

間違った名前を呼ばれたけれど、一字違いだったので、患者さんも気付かなかったようです。

で、始めて1、2分でナースコール。

「ねぇ、点滴の名前が違うんだけど」

「!!!!!」

慌てて飛んでいって、抗生剤の名前が隣の患者さんだということが発覚。すぐに謝罪、中止、医師に報告。

倖いアレルギー症状もなく、様子観察ということだったんですが・・・患者さんは凄くショックだったようで、退院する日まで、周りの患者さん皆にその話をしていました。


夜勤があけ、日責師長に報告し、メンバーに報告し。


でもそれだけではありませんでした。

次の日の夜勤、ある患者さんの家族からこういう言葉が。

「うちのおじいちゃん、抗生剤中止だって言われてたけど、昨日一回されたみたいなの。5分くらいですぐにやっぱり中止だったって止めたらしいんだけど・・・中止でいいんですよね?」

その、点滴を間違えた看護師が、もう一人、点滴ミスをしていたんです。

点滴を作るときに見るワークシートという紙には抗生剤の指示が入っていて、メンバーがそれを作りました。でも、いつもなら定期処方として点滴とラベルが上がってくるのに、その日に限ってそれがなかった。なので、臨時で作られた抗生剤。これも、バーコードでの認証ができませんでした。

で、点滴をつなぎに回ったのはリーダー。

今までも行っていた抗生剤だからと、パソコンでチェックする前につないだ。患者さんと、息子さんの目の前で。

あ、パソコンで確認しなきゃ、と慌てたのはその5分後くらい。確認したら、抗生剤が入ってなかった。

すぐに戻って患者さんと息子さんに謝って、点滴を抜いたそうです。

でも、朝の報告のときは、「この人の点滴はなしで大丈夫だったんですよね」という言葉しかなかった。

患者さんの家族から、行くはずでなかった抗生剤が5分いっていたことがわかったんです。

さて、

皆さんこの看護師を、どう思いますか?




この看護師、私です。



最初に間違えたのは、やるはずなかった抗生剤の方。

気付いたときにはちょっとパニックに。

で、パソコンで確認、パソコンで確認、ともうそれ一心になってしまったようで・・・その後の対象間違いは、パソコンばかりに頭がいってしまって患者さん自身に名前を言ってもらわず、自分でもその人の名前を確認しなかった。

そして間違えたことに気付いたときには、今度こそほんとのパニックに。

だって最初の人と違って、その患者さんは今までその抗生剤を使ったことがあるかもわからず、アレルギーショックを起こしたら死の危険さえあった。

とりあえず症状がなかったから良かったものの・・・。

朝の報告のときも、もうそっちの人で頭がいっぱいになって、最初の人のことは「今までいってた点滴だから大丈夫だ」という考えになってしまい、点滴が実際行ってしまったことを言わないで終わってしまった。

だからこそ、その次の勤務の日、主任に呼び出されたとき、私は点滴の対象間違いのことだとしか思わなかった。行くはずなかった抗生剤の人のこと、ほとんど忘れかけるくらい、ショックだったから。

でも主任が言ったのは、その行くはずなかった抗生剤の人のこと。

「報告しなかったのはまずい。言いにくい状況だった?」

と。


あ、

隠した、って思われてる。


と思ったら、一気に涙が。

隠したわけじゃなくて(だってその人、うちの病院の看護師の義理のお父さんで、息子さんの目の前でやったことだったし)、ただ念頭から外れてしまっただけだったけど、

でも状況からしたら、大きなミスをして、もうひとつのミスくらいは隠そう、みたいにとられても仕方ない感じの。

主任さんは、守れることも、報告がなかったら守れない、と言ってた。

泣きたくないのに、涙が出てしまう。あーいつもこうだ私。


一番まずいのは、それ以上に大きなミスをしてしまったとはいえ、今までいってた抗生剤だから、5分程度大丈夫、になってしまった私の頭。


なんだか。

この数日、きつい。


お金をもらってるから、仕事にはちゃんと出ます。夜勤もして、リーダーだったらこれからも点滴、回ります。

でも・・・。

多分これからしばらく、きついんだろうな。

 
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2008年8月10日日曜日

私達は本当に、追い出しているのか?


よく

「まだ入院していたかったのに、追い出された」

という言葉を聞くことがあります。

主に、ご家族から。


「まだ入院させておいて欲しかったのに・・・」
「まだ入院前の状態には程遠いのに・・・」
「まだリハビリ中なのに・・・」


さて、

医療者側から見ての「退院可能」と、家族側からの「退院可能」は、異なります。

うちは急性期病院。

病床も定まっている。前回お話したとおり、DPCを扱っている。

「まだ状態が悪いのに、3ヶ月だからって、追い出された。次の施設を探せって言われた」

状態が悪ければ、退院はさせません。3ヶ月を過ぎたって。

でもやっぱり、私達から見て退院できそうな状態と、患者さんや家族から見て退院できそうな状態って、違うんですね。


例えば、肺炎を起こした高齢なおじいさん。以前は自分で食事して、なんとかトイレまで歩けて。

でも肺炎を起こして、動けなくなり、ご飯も食べられなくなり、失禁になり、入院。

入院したら点滴、抗生剤、内服。段々熱も下がって、ご飯も始まって、でも食事介助。

誤嚥もないし、じきに炎症反応も治まって抗生剤終了。

となると、病院側としては何もすることがなくなります。

起き上がったり歩いたりするのに、介助が必要になって、リハビリしたけれどオムツは外れないまま。

家族は「病院が寝たきりにさせた」と言う。

いやいやいや。ちょっと待って。

自宅で肺炎を起こして入院するまでの間に既に寝たきりに。

入院して、熱も高くて、もちろん安静。

リハビリも頑張った。

私達が、寝たきりにさせたの?


やるせなくなります。

家に帰ってきても、誰も看れないし。孫もいるのに、介護なんて。

溜め息を付かれたって・・・。

そのために入院のはじめから介護保険申請を促していたのに、「だって元の状態に戻ると思って」とずっと市役所に行ってなかったり。

・・・高齢な方が、病気をして、元の状態に戻る、なんて。安易に考えないでほしい。

酷いときは、暑いから夏いっぱい入院させてほしい、という家族もいた。


リハビリが必要なら、リハビリの病院。状態があるところで一定してしまって、介護が必要でも「急性期」の域からは少し異なる方は、慢性期の病院。施設。

それぞれの機能があります。

確かに同じ病院でずっと入院していられれば、それに越したことはありません。私達だって、同じ患者さんをずっとみて入退院がなければ、それは確かに楽。

でもね。

うちは急性期病院。

重症な方がどんどんきて、

ベッドが足りないから、という理由で断るなんてことになってはいけない。

追い出すなんて、しません。ただ、病状が落ち着けば、退院になるのは当たり前のこと。

病状は、体のADL、日常生活動作とはまた別のもの。

でも私達も、頑張ります。できるだけ退院までにもとの状態、入院前のADLに近づけるために、リハビリして、協力しあいます。

もしもとの状態に近付けなかったら、どうすれば家族の介護の負担が減るのか考えます。ケアマネージャーさんと相談したり、ヘルパーや訪問看護を導入することを提案したり。施設を探す手伝いをしてくれるソーシャルワーカーという人を紹介したり。

そうやって、できるだけ万全に、退院を迎える。その努力を私達は頑張ってしてる。

それでも、どっかのカフェで病院の悪口を聞いたり、テレビのコメンテーターがしたり顔で「治療が必要な方を追い出すなんて」みたいなことを言ってるのを聞くと、悲しくなります・・・。

治療が必要かどうかなんて、テレビで司会してる貴方にわかるのか。

確かにいろんな病院があって、いろんな医師や看護師がいて、入退院まわすのに躍起になってる人がいたりもするけど・・・。


世間では、いろんなことを言われていて、

追い出されたーなんて、言う人もいて。


でも、

患者さんも頑張って、ご家族も頑張って、私達も頑張って、なんとか退院を迎えて、

「ありがとう。退院してもなんとか頑張れそう」なんて、笑顔で言われたら。

それだけで、私達もこれからも頑張れる気がする。


一番大事なのは、追い出された、と思われないくらい、思いを聞き、退院の準備をし、関わっていくこと。
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2008年8月7日木曜日

診療報酬ってなぁに??


 ↑ 友人から、聞かれました。

私はまだまだ勉強不足で、色々御幣があるかもしれませんが・・・

うちの病院に限定すると・・・うちは急性期中核病院。

急性期入院医療の包括評価として、診断群別支払い方式=「DPC」という診療報酬の取り方を扱っています。

定額払い、ですね。

ひとつの病気につき、どーんと入院費が決まっていて、何泊何日、という退院の目処もついている。

もちろん病状によって入院日数が変わることも。リハビリや手術、胃カメラなどは出来高計算ですし、入院期間が延びることも早まることもあります。

でも入院が長くなるほど、1日あたりの診療報酬の点数は安くなっちゃう。つまり、医療保険から病院に支払われる金額は減額。病院にとっては損、というわけですね。

でも、病状によって行う治療も検査も薬も違うのに、どうして包括払いの仕方にしてしまうのか??

「出来高払い」の問題点は、個人の診療行為(検査や、薬など)に細か~く対応できるけれど、過剰診療にもなりやすかったりすること。

運営コストや医療の質、効率性からいっても、いまいちきちんと反映されていなかったり。

経済面からみれば、この公的医療保険から無駄な医療費を減らしていける大切な査定の仕方。

無駄な検査・薬を省くためにも「包括払い」へ。病院の荒稼ぎも防げるます。
ただ、必要な検査などが却ってできなくなるのではないか・・・という意見もあるようです。

まだまだ私も、よくわからないのですが・・・


医療制度って、難しい。

患者さんのためにも、医療者のためにもなれば一番。


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2008年8月3日日曜日

新しい家族


7月26日、我が家に、新しい家族がやってきました。

その子は少し沈みがちだった私を浮き立たせて、元気を分けてくれました。


名前はみらじぃの。

深緑の素敵な軽自動車です♪


前からミラジーノが欲しくて、彼氏の知り合いに探してもらって、すぐに見つかりました。

中古ですが、ぴっかぴか。最新のナビもつけてもらって・・・109万円・・・。

これはちょっと痛かったけど、でもこの子のためなら!!!

この原油価格高騰の世の中、今のタイミング!? と皆になんと言われても!

だって欲しかったんだもーん(*´∀`*)


でも私、5年前に免許を取って、実際走ったのは4回のみ・・・。

彼氏のスパルタ教育が始まりました (_ _lll) 

とはいえ、穏やかーに教えてくれるんですが・・・初日、夜中の曲がりくねった道を後ろの車に煽られながら走らされ、3日目には子供を轢き殺す寸前で停止、駐車練習のときは隣で何度も溜め息を聞き。

ミラジーノに元気と共に疲労感もいただきました・・・。


でもまだまだ始まったばかり!  運転練習頑張ります!!


とりあえず、まずは迷惑にならない運転を(汗) ↓皆さんの元気なブログへ↓
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