白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2008年6月28日土曜日

女の世界


こんにちは。

女の世界で生きる女、都です。


うちの病院、400人程度の看護師がいる中で、男の看護師さんは20人弱。

ほぼ、女の世界です。

その世界のなにが怖いかって、

 噂と、仮面と、グループ魂。


女の世界ですから。噂はとにかく、すぐに広がります。

このひとならきっと、と思って相談したら、次の週皆知ってたなんてことも。

誰と誰が付き合ってる、別れた、誰と誰が不倫してる、誰と誰が仲がいい、誰と誰が実は仲悪い。

ほんとか嘘かなんて、みんなあまり気にしません。こうだったらいいな、という憶測で噂を流す人もいます。ほとんど嫌味だったり、妬みだったり。

どうやら私は二年前、研修医と付き合っていたようです。

その頃私は看護研究に必死で、ほとんど毎日病院に通ってました。
病院好きなんだねーとか言われて、ほんと嫌で、研修医の先生と愚痴りあってよく飲みにいってて・・・そしたらそんな話にされてました。

アホか。


さらに、仮面。

にこにこして話していても、とても仲良さそうに見えていても、裏でいろんな悪口を言ったり、従順なふりをして実は文句を言ったり馬鹿にしたり。

反対に、仲悪そうにしていて仲が良いこともあります。

誰かが悪口を言ったら当の本人がそれを知って、更に関係は激悪になったり。


そして、女子高生魂だって残ってます。

何度も入退院を繰り返す、性格的にも問題のある患者さんの入院を誰がお迎えに行くか。じゃんけんで決めて大騒ぎになったり。

かっこいい医者と話をしたら、総スカンです。(懐かしい言葉ですね。)

もともとあるグループに新しい人間が投入されたら、それはもう結構な孤立感を味あわせてくれます。

同じ間違いを、仲のいい子にはレポートを書かせず、もう一方には厳しく非難しレポートも書かせ、皆に言ってまわったり。

仲が良い子には許されることが、好きじゃない子には許されない。


女の世界ですね。

面倒です。

みんなプロなんだから・・・。

仕事さえスムーズに行けば、いいんですけどね。


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2008年6月21日土曜日

じめじめ


さて、

梅雨らしくなってきました。

こういうじめじめした日に、じめじめしたお話。


電話、メール、実際に会う。

恋人同士だったら、普通はそのどれもやってOKなはずです。

もちろん、TPOは考えなければいけませんが・・・常識で考えると、自分がメールして相手が返事をしてくれたら、その次を返します。
メールか、或いは電話か・・・とりあえず、返せる状況だったらちゃんと返事をするはず。

だって自分から連絡をとろうとしたんだから。


そういう常識の通用しない男が一人。

あの例の医師Sですね。


かなり手癖の悪い既婚者Sに引っかかってしまった友人が言うに、たまーに向こうから連絡があるそうなんです。

いきなり電話だったり、メールだったり。

ある休日の午前中、「今日はどうしてるの」というメールが。

で、日勤だったので素直に「日勤です」とメールで返事を。ちゃんと昼休憩のときにですよ。

休日なので、医者である彼は休みのはず。

でもその後、日勤が終わる時間になっても返事なし。

日勤が終わって着替えて、悩みに悩んで勇気を出して電話したら、留守電に。

待って、待って、結局その後もずっと連絡はなく。

・・・・・・。

多分次の女の子に連絡したんでしょうね。彼女が日勤だと知って。

・・・・・・。

たとえ、たとえ遊びだとしても。

常識ある人間なら、自分からメールしといて、これだけ時間もあって、返事出せないわけないでしょう。

「じゃぁ僕は夕方から用事があるから会えないね」でもいいし、
「残念」の一言でもいいじゃない。

メールでほんの少しの言葉を打つだけじゃない。

その日、結局どうするの? 待てばいいの? それとも用事作っていいの?


彼女は溜め息を付いてお酒を飲みながら愚痴ります。


人をなんだと思ってるの。


だんだん泣き始めてしまいます。


なのに、きっと彼女。

自分に時間があったら、彼からの呼び出しにも応じてしまうのでしょう。

その理不尽にも耐えて、彼の都合に合わせて。

馬鹿だな、と周りにどれだけ思われてても、

馬鹿だな、と、自分でわかっていても。

きっとそうしてしまうんでしょう。

惚れた方が負け、と、昔からよく言います。

こういう思いをしている人には、本当に重く聞こえるでしょう。


じめじめした雨と、

じめじめした彼女の涙。


馬鹿だなぁ。

でも、好きなんだね。


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2008年6月18日水曜日

ありさん


先日、怖い夢を見ました。

寝ている自分に、大量のアリが這い上がってくる夢・・・(((( ;°Д°)))

きゃぁぁあぁと思って目が覚めました。


ぞわわわわ~・・・。


で、ちょっと思ったんです。

麻薬を使ったりしている患者さんが、せん妄という状態に陥ることがあります。

床に虫が這っている気がするって言ったり、虫が体を這い登ってくる夢を見たって言ったり。

軽い方は「そんな気がする」と自分でもわからなかったりします。重い人は、もちろん「ほら、そこに何かいるでしょ?」って確信して報告してきたり。


私がもし入院してて麻薬使ってて、こういう夢を見たら・・・

それを看護師にちょこっと言ったりしたもんなら・・・


看護師は多分、せん妄状態になってきてるんじゃないか、って思ったりするのかなぁ。


今まで私達が「せん妄っぽくなってきてる」って思ってきた患者さんのなかには、もしかしたらほんとにただの夢だったりした人もいるかも。

とはいえ、それが続くか続かないか、経過をきちんと見てからアセスメントしてるけど・・・。

考えてみたら、ただの夢さえ疑いの眼差しで見なきゃいけない私達の仕事って、ちょっと不思議。

とりあえず、あんな夢二度と見たくないよー (´д`lll)


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2008年6月14日土曜日

背中の痛み


先ほど岩手方面で地震があったようです。

岩手には祖母が。心配です・・・。

無事でありますように。


さて、

私二週間ほど前から、背中がとっても痛みます。

正確には、左の肩甲骨から肩にかけて。

これがまた結構キツい。

体位変換も力こめられないし、

力いれたもんなら、そりゃもうあなた。


いたっいったい痛いいたたたたあっ  。:゜(;´∩`;)゜:。


ちょっと。勘弁して。みたいな。

でも痛みはじめる前の日、高い枕で寝たんですよね。だからただの寝違えかと思って受診するのもなぁと・・・。

そんなこと考えながら、カロナール内服、湿布臭くすごしておりました。


そして前回の夜勤の日。

あれです。

患者さんの体位変換のとき、つい両手に力をいれたんですね。

そしたら、もう。もうもうもう。

その体制から動けない・・・。_ ̄○


咳しても、痛い。

笑っても、痛い。

深呼吸しても、痛い痛い痛い。


仕方なく、整形、受診しました。夜勤明けで。

先生は結構真面目な人。なんだか緊張して自分の症状もあまりうまく伝えられない・・・(患者さんの気持ちですね・・・)

「首かな・・・」

ぼそって聞こえる言葉。

えっなに!? なになに!? 聞こえない先生ちゃんと言って!!

「レントゲンとってきて」

と言われ、4方向、撮ってきました。結構とるなぁ。

少し待ってもう一度診察。

先生は真面目な顔。

で言われた言葉が、


 「うん、    ただの寝違え     だね」


あ、

はい・・・。

まぁそうだとは思ってたんですけど・・・。


先生の白い目にさらされながら、すごすごと帰りました。

寝違えただけで、こんなに痛いもんなのかぁ(>人<);

今も背中、結構痛い。

早く、早く治ってくれぇ~~!


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2008年6月10日火曜日

安堵・・・


あの二日後、

日勤で病棟に行ったとき、彼は笑顔で私を迎えてくれました。

癌性髄膜炎。

髄内注射をして、ハイドロコートンという薬も使って。

見当識障害もなく、嘔吐もなくなって。


良かったぁ・・・。


何しろ主治医が主治医でしたから・・・。

さすがに感謝です。


今日はその彼の誕生日。

私は午後だけ日勤。

彼のあの笑顔を見て、私まで笑顔が伝染しちゃう。


おめでとう。

この日を迎えられて、本当に良かった。


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2008年6月3日火曜日

最後の患者さん

先月末、ある患者さんが入院されました。


彼は肺癌。


ちょうど二年前、以前いた病棟に呼吸器科が入り始めたとき、彼も入院してきました。
初めての化学療法を、私が担当しました。
主治医は、あのS医師。彼もこの病院に来たばかりでした。

S医師が点滴を刺し、彼の手を握って「一緒に頑張りましょうね」と言うのを、横で聞いていました。

同じ肺癌の患者さんが、四人。それから三ヶ月、ずっと同じ顔ぶれで彼らは過ごしました。


退院して、その後も彼らは化学療法のために入退院を何度も繰り返しました。


そして二年間の間に、最初のあの病室の四人のうち、一人が亡くなり。

また一人、亡くなり。

彼以外の三人が、みんな、私達の病棟で亡くなりました。


彼も、二年間の間に。

脳転移が見つかり、

膵臓転移が見つかり、

今回の入院で、副腎転移が見つかりました。


久し振りに見た、彼の顔・・・。

青黒くなった肌。

痩せて、点滴も入らなくなった腕。

けれど笑顔だけは、あの彼のまま。

奥さんも、いつもどおり、穏やかに、笑顔で。


そして昨日。

夜勤で受け持った彼は、点滴にすがって歩いて、全身に冷や汗をかいて。

腎機能が悪くなったためか尿が出辛く、けれどとにかく尿意が強くて車椅子で何度もトイレへ。でも尿は出ずに。

尿器を使うよう説明しても、脳転移のせいかすぐに忘れてしまって、転倒の防止のためにセンサーマットを敷いて・・・

見当識障害が出始め、

嘔吐を繰り返して・・・

個室へ移動して、ほとんどずっと付き添っている状態で。


彼が歩いて、笑顔で手を振って歩いてきてくれる姿を私は覚えています。

照れたように笑い、話してくれる彼を覚えています。

いつも、忘れちゃいけない。彼らには元気だった頃があって、そうして今の彼らがいる。

彼はあのとき、四人部屋で、みんなで冗談を言い合って笑っていた。

私の大切なあの四人部屋の、最後の患者さん。

二年間、私がプライマリーを続け、ずっと一緒に歩いてきた、大切な患者さん。

深入りすることなんて、覚悟の上で。

どれだけ状態が悪くなっても、最後まで看続ける事を、心に決めて。


 彼は、私の、大切な。 最後の患者さん。


 大切な。    ↓皆さんの元気なブログへ↓
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