白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2007年12月29日土曜日

走る月


さて、

前回から10日。

不穏の患者さんは後をたたず、

退院すれば別のニューキャラが入ってくる。

昨日の夜勤ではあの馬鹿医師Bがフルコースするという患者が暴れ周り、
当直医を散々呼んで疲労困憊させた挙句、
医師B「あれ、俺病院泊まってたのに・・・呼ばれないから大丈夫だと思ってたよ」

 知るかッ┗( `゚ Д ゚´)┛ !

点滴を自己抜針したり、酸素を外して動き回る方のもとへ何度も足を運び、
プシコな患者さんは「食べても太れない」とナースコールで切々と訴える。


○×△□、×○○・・・ 。( 'ノω')


そんなこんなで、年末で患者さんが減っても忙しさは変わらず。


疲労・・・


・・・いかん!  明るい話題を!!!


皆さんクリスマスいかがお過ごしでしたかぁσ(´∀`me)?? 

私は六本木ヒルズと横浜に行ってきました。

人、多いですね・・・ヒルズのときは雨にも降られ、でもイルミネーションが綺麗で☆

横浜も、相当な人の多さ。
5時なのに、食事するところはみんなぞろぞろ並び始めてる・・・(゚_゚i)
予約をしてなかったから、食べるとこ一生懸命探してました。

で、予約したほうがいいと言ってた私としなくても早めに食事すれば大丈夫だと言っていた彼氏とでやや冷ややかな空気に。

横浜に行くことは決まってたけど、どこに何をしに行くとかなにも決めていなくて、私の行きたいところはどこかと何回も聞いてくる彼に少々怒りを感じ・・・。

ではと思ってショッピングしていたら、段々彼が暇そうになり、どこか見に行くかと聞いたら「別に見たいとこないし」と言われて更にへこみ。

段々私のテンションが下がり・・・。

「どうしたの」「怒ってるの」と聞いてくる彼氏に「大丈夫」としか答えなくなり・・・


・・・・・・

いかん・・・暗い・・・


一番彼女のしちゃいけないリアクション・・・

クリスマスくらいは、で期待しすぎちゃいけない。
どっちがリードとってとか、プラン立ててとか、そういうこと気にしすぎないで、
何かトラブルがあっても一緒に笑ってすごせるようにしたいって思ってるのに、
どうしていつもふてくされてしまうんだろう・・・


・・・・・・いかん!!!


来年の抱負、
 
   すぐ怒らない、  すぐ拗ねない、  すぐへこまない。

これでいきましょう!!


さて、12月31日夜勤、明けの2日勤、頑張ります。

 それでは皆さん、良いお年をー!!!


クリスマス、最後は笑顔でケーキ食べました。来年も一緒にいられるといいなぁ・・・
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2007年12月20日木曜日

どんだけぇ~・・・


え~、

今日は夜勤明けです。

寝付いたところを姉にメールで起こされました。

今日は相当疲れています。


夜勤入り後、19時くらいに、

反対チームの患者さんが一人、気管挿管。
人工呼吸器をつけました。

チームが違うので挿管にはつかず(つきたかったけど・・・)その間私は外回り。


担当の看護師を呼べという患者さんに「今は無理なのよ~」と優しく言い。
 3回目にはちょっと優しくなれなかった。

帰るんだ帰るんだという不穏の患者さんを車椅子に乗せ。 危うく殴られるとこです。

気持ちが悪いと何度もナースコールを押す患者さんに薬を使うことを促すが拒否られ。 呼ばれてもできることが・・・

自分ではベッドのギャッチアップができない麻痺の患者さんにテレビの見る位置で10分置きに呼ばれ。 ちょっと待ってて下さい。

自分のチームの患者さんに軟膏を全身塗布し。 痒そうでした。

体位変換だって一人でやっちゃう☆ 腰に来るね☆


挿管が終わって、レントゲンを撮ったりなんだりして、ようやく落ち着いた頃に、ナースステーションにふらふらよたよた一人の患者さんが。

「これとれちまったんだけどよ~」

彼が手にしていたのは、酸素の管

・・・・・・∑(゜ロ゜)!!!

患者さんの顔は蒼白・・・酸素飽和度測ってみたら、案の定70%台。
(普通は96~100%です)

ナースステーションの看護師の椅子に座り込んだ彼をその椅子のままベッドまで連れて行き酸素装着。徐々に90%台まで上がって一安心。


・・・・・・と思いきや・・・・・・


この方の不穏がもう、すばらしく。
点滴いじるわふらつくのに動こうとするわ、昨日は放尿もしたらしく。

不穏時の指示をやって少し寝たかと思ったら、点滴の管を引きちぎって血まみれになりながらすやすや眠っていたり。 ちょっと!!∑( ゚ ω ゚ノ)ノ

点滴を刺し換えて着替えもしてシーツも交換して、また眠ったと思ったら、今度は点滴の管プラス酸素の管まで引きちぎってすやすや寝てる。 こら!!【#・∀・】

でかい声で独り言を話して、向かいの患者さんがじっと私を見つめる。 
 すみません・・・(_ _lll)

そんな患者さんのお相手をして、ナースステーションに戻ってきたら、

「おいねぇちゃん! おい、あんただよねぇちゃん! ここどこだよ!? ばぁさん、おい、ばぁさん!」

でかい声で叫んでいる反対チームの不穏の患者さん・・・ 夜中の3時ですけど・・・


帰る帰ると言っていた患者さんがそのうち起き出し、心配で一緒に泊まっている奥さんと連れ添って病棟内をぐるぐるぐるぐる。

点滴の管が外れた、とナースコールを押して何も言わずに腕を差し出す患者さん。

床にへばりついている茶色い物体にまさかと思ってオムツを見るとべっとりそれがくっついている患者さん。

その間にも人工呼吸器をつけた人のアラームが鳴り、酸素飽和度が下がり、吸引し。

朝の採血で来ると思った研修医は来ず、リーダーさんが一生懸命採血とって。

で、リーダーさんの手伝いで食事の前のお茶を配っていたら、反対チームの不穏の患者さんが抑制帯ぎりぎりまで引っ張ってベッドサイドに座ろうとして、点滴のルートが引きちぎれそうになっている・・・。

そしてあの頻コールの麻痺の患者さんが起き出しまた10分置きのコールの嵐・・・。


さすがの私も、思いましたよ。


 ・・・・・・どんだけぇ~・・・・・・( ゚,_ゝ゚)


ゆっくり眠れると思ったのに・・・お姉のばかぁ~(>人<) れっつらんきんぐっ
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2007年12月14日金曜日

凄いー!


前回から随分経ってしまいました。こたつとアイスの大好きな都です。


先日、下顎呼吸、瞳孔散大、レベル三桁の患者さんが緊急入院してきました。

もともと肺気腫で、自宅で呼吸苦を訴え、救急車で病院に来るまでの間に多量の酸素を吸入。

病院に付く頃には意識レベルが落ちて、入院時にはもう今にも・・・、という状態。

血ガスとったら、案の定CO2ナルコーシス。レントゲン上気胸もありました。

そのときの担当は、医師一人に研修医一人。とにかくトロッカーだけはいれなければ、という状況で、医師は家族に病状説明をしに・・・。

残された研修医、私と同年齢のその先生は、焦りながらも的確に指示を出して、無事トロッカー挿入は終わりました。

終わったところで「おーやれたか」と言いつつ医師登場 “o( ̄‐ ̄*) 遅いよ

その後、患者さんを観察しながら、処置の片づけをしていたのですが・・・

トロッカーをいれる間、ずっと下顎呼吸で、SaO2も70%台で心拍数130とかだった。

それが、挿入後すぐにSaO2はあがり、呼吸も平静になって、15分後にはなんと会話までできる状態に!!


・・・医療って・・・凄い!!!


あなた、さっきまで瞳孔ひらいてませんでした!? と突っ込みたくなるほどの回復力。


久々に、感動・・・ 


凄い。医療って、私達の仕事って、本当に命をたすける仕事なんだって、実感しました。

呼吸器は慢性疾患ですから、あまり急変は起きないし、亡くなるときも自然にまかせる形が多い。

救急も外科も心臓系も行ったことないから、今にも亡くなりそうな方が、ひとつの処置でここまで回復するのをみたのは、6年間仕事をしていて初めてでした。

医療って、凄いなぁ・・・。その日はほんとにその一言。

頑張らなきゃ! って、自然に気合が入りました(* ̄ー ̄*)ノ


医療って、ほんと凄いね! れっつらんきんぐぅ☆
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2007年12月3日月曜日

ありがとう


今日、

夜勤明けで、

明日退院する大好きな患者さんに、


「きっとまた来るけど、よろしくね。

都ちゃんの笑顔を見るのが、一番の薬だよ」


って、言われました。


彼は以前「待っててくれる」で書いた、あの四人部屋の患者さん達の、一人。

二人が亡くなって、
もう一人は今、同じ病棟で寝たきりになって入院している。


私の大好きなその患者さんは、肺癌。


前の病棟で呼吸器科が入ってくるようになった去年の四月、彼が初めて入院して、初めて化学療法をする日、私が受け持ちでした。

主治医はあの医師Bで、ケモ刺しの介助について、先生が「これから一緒に頑張っていきましょうね」って、彼の手を握ったのを一緒に見てた。

それから彼は化学療法のため何度も入退院を繰り返して、他の病棟に入院しても、遊びに来てくれたりして。

笑顔の素敵な人。
奥さんと、少し知能遅滞のある娘さんが毎日夕方にお見舞いにきて、一緒に夕食を食べる。
奥さんも娘さんも、彼と一緒で、いつも笑顔。

けれど、化学療法が効かなくなり、放射線をかけ、
先日、膵臓に転移しているのが見つかり。

自分が癌であることも、化学療法が効かなくなってきていることも、膵臓に転移したことも、その都度彼は告知を受けていて、それでもいつも、笑顔でいられる、強い人。

膵臓転移で腹痛があっても、決して辛そうな顔を見せない人。

本当にいつも笑顔で。


そんな大好きな彼が、

最近いつも苛々して、拗ねてふて腐れて自己嫌悪して、人の目を気にしてばかりいる私に、そんなことを言ってくれた。


前日の夜勤入りで、先輩と仕事以外のことで少しもめて相当へこんでいて

彼の言葉が、ものすごく奥の方に、染みた。


自分の病気も、自分のこれからたどる道も、なんとなくわかっているだろう彼が笑顔で言う、その言葉。

私の笑顔とは違う、本物の笑顔。


彼は強い。
強くて、優しい。


いつかきっと、彼を見送る日が来る。


でも彼の笑顔を、言葉を。強さを。


忘れることは絶対に、ないでしょう。


彼に出会えたということだけで、私は一生この仕事に誇りを持てそうな気さえする。


大好きな彼が、
家族と一緒に、幸いな時間を、どうか長く長く、続けられますように。

その手助けができるくらいの力を、私が持てるように。


次に彼と会うときは、きっとまた、笑顔で。


ありがとう。
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