白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2007年6月25日月曜日

患者さまだよぉ!


こんにちは♪ 夜勤明けの都です。

今日はうちに入院しているあるおじいちゃまのお話。

この方、お歳90後半。体重100キロ以上はあるかと思われる巨体、そして長年の糖尿病でほとんど見えなくなった目。
入院前はゆっくり歩けていましたが、入院後しばらく状態が悪くベッドに寝ていたので、スムーズには歩けなくなってしまいました。

リハビリのために毎日看護師が歩行練習するんですが、これがまた結構な甘えたさん。しかもあまり可愛くない・・・。


そんな彼はうちで働いている50代の医者のお父様。


だからといってみんな容赦は致しません・・・。


Ns 「Aさーん、それじゃ、車椅子に移りますよ。起きましょうか」

Pt 「駄目だよ! 起き上がれないよ!」

Ns 「大丈夫、ゆっくりやりましょうかね。それじゃ柵につかまって、横に向いて・・・」

Pt 「駄目だよ! 一人じゃ無理だよ! 手伝いなさい!

Ns 「・・・・・・。
   ん、大丈夫ですよー、昨日は一人でできてましたよー。はい、柵持つ!

Pt 「酷いよ、一人じゃ駄目だよ!」

Ns 「はい、できましたねー
   じゃ次はここに掴まって、立ったら右向きながら座りますからねー」

Pt 「駄目だったら、一人じゃ駄目だよ!」

Ns 「はい、そうですよー、できましたねー


・・・とこんな具合。
何気に一人でも大丈夫なんです。見守りと背中支える軽介助でも。
そして車椅子に乗っていてもベッドに横になっていても、彼はとにかく人を呼びます。

Pt 「おーい。おーい。・・・おーい・・・おーい・・・おーい・・・おーい!!

Ns 「Aさん・・・大声出さなくてもナースコール押してくれればわかりますよ」

Pt 「これじゃ駄目だ! 寒いよ! 布団かけなさい!! ・・・ちょっと、なにするの!
   重いじゃないの!


・・・ってお前がかけろと言ったんだろがッ(#`Д´)ノ!!


Pt 「おーい・・・おぉーい・・・おぉお~いぃ!

Ns 「・・・なんですか」

Pt 「腰が痛いよ! 向きをかえなさい!


・・・・・・こぉの上から目線(#`Д´)凸!!


まぁ息子も息子で根っから「お医者様」という感じの、高飛車Drなんですが。

そしてそんな彼も既に入院してほぼ一ヶ月。
仕舞いには、結構みんないい加減彼の叫びを流すようになり・・・

Pt 「おーい! おーい!」

Ns 「・・・・・・」 (3人いるのにシカト)

Pt 「おーい! ちょっと!!」

Ns 「・・・・・・」 (体位変換もしたしお水も飲んだし、腰痛の薬も飲んだし・・・)

Pt 「おぉ~い! おぉお~~いぃ!!」 

Ns 「・・・・・・」 (1分前に行ったばかりで、皆さんお疲れです)


Pt 「・・・・・・なんでみんな無視するの! 
  
    僕を誰だと思ってるの!?  僕は患者様だよ!!!」 





  ・・・・・・・・・・・【#・∀・】!!!!!





 患者様が呼んでいるのに故意に無視してはいけません。れっつ、くりっく。
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2007年6月18日月曜日

ちょっと、大人、な話


友達の恋愛相談や愚痴、聞いてて面白いときもあれば、困るときもありますね。
それが絶対に実らないとわかっているときは、特に。


友人Aはある既婚の医師Bに恋をしています。
その医師は、あちこちで看護師に手を出している、最低な男。
彼女も、彼に手を出された一人です。


Bは、病院を変えてきた30代の、顔はそれなりに整った男。来たばかりの頃は評判もまずまずで、いい人で通ってました。
飲みに行った帰りに送ってもらい、「酔い覚ましにコーヒーだけ」と言われ家にあげ、そのまま一晩過ごしたそうです。

Aは彼氏がいて、そのときはうまくいっておらず、Bが既婚なのも、その奥さんとうまくいっていないことも承知だったと言います。

そんなことが3ヶ月間に4,5回あり、それからぱったり、なくなったそうです。


ところが、彼が赴任してきてから1月足らずで、Bに触られたとか、二人で飲みに行ったとか迫られたとか、色々な噂が飛び交うようになりました。
彼は4月に来てからいろんな看護師と飲みに行き、その度にちょっかいを出していたみたいなんですね。
中には当然「ふざけるな」と拒否る看護師もいるわけで、その人達が皆に「気をつけて」と情報を流したんですが・・・。


そんな噂を聞いて、とてもショックだったとAは言います。
そりゃそうですよね。遊ばれたんです。
しかも4,5回、会うだけ会っておいて、それから半年以上、何もない。
飽きた、ということですよね。


飽きられたのは、わかっている。彼に遊ばれたことも。
だって飲んだあとくらいしか、彼からの電話は来なかった。
自分だって、彼氏もいたし、遊んでるつもりだった。
なのに、病院に行くたび、彼に会うとどきどきするし、彼がいそうなところを通るし、Bが行く飲み会に行きたいと思うし、飲んだ後、彼から電話がないか、何度も携帯を見返してしまう。
彼氏と別れても新しい彼ができても、彼よりBのことを考えている方が多い。
Bと今付き合っているのがどの看護師だとか、飲み会の後Bが誰かに電話しただとか、そんな噂を耳にするのが辛い反面、とても知りたい。


Aは暗い顔で言います。


同じ病院で働いているんだから、顔をあわせることだってあります。
「いろんな噂を聞いてますよ」と、彼女は平気なふりをして彼に聞いたそうです。
「みんな勝手なこと言うよね、そんなことしてないのに」と、彼はあっさり答えたそうです。そのくせ、誰が自分と噂になっているのか、聞きたがったそうです。
そして「君も噂になりたかった?」と、Aに言ったそうです。


自意識過剰な、思いやりのかけらもない、最低男。


私にはそう思えます。

でも彼女は、自分だって遊びだと言う彼女は、それでも結局、彼が好きなんです。


切なくて、辛い。
彼を泊めなければ、ただの最低男で位置付けられたのに。彼のことをなんとも思わなくなるのは、いつなんだろう。彼の噂を聞くたびに、色んなことを考えてしまって、結局彼のことを想ってしまう。


馬鹿だよね、と苦く笑って彼女は言います。

そんな彼女に、なんて言えばいいんだろう?
私はただ、聞いているだけ。体から引き摺られた恋だということも、不倫でさえなく、遊ばれたのだということも、彼女は自分でわかっている。それでも期待する自分は本当に馬鹿なのだと、彼女は笑う。



でも、一生に一人くらい、本当に好きで、でも叶わない恋があっても、いいかなぁ。



諦めたようにそう言って微笑う彼女が、私には、切ない。




彼女は、弱いけど、強い。
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2007年6月8日金曜日

人としてどうよ


今日は外来であった酷い話。

20代半ばの女性の患者さんが外来にやってきました。
彼女は一人暮らしで、他の病院にかかってある病気がわかり、手術適応と診断されました。そんなに急いで手術しなければならないものではなかったんですが、不安だったんでしょうね、早く手術したいということでその病院から紹介状を持ってうちの外来にやってきました。

手術は麻酔科や手術室とも相談して日程を決めていくもので、術前検査もしなければなりませんし、さすがに急ぎの手術ではないのに一週間後とかに割り込んで予定を組むことはできません。普通なら、どうして急いで手術をしたいのか聞いて、不安なら急ぐものではないことを説明して安心させますし、仕事の都合とか色々切羽詰まった問題があるのならなんとか融通を利かせることもできます。


ところが、うちの医師。

この人は30代半ばで、やたらと自意識過剰な方なんですが・・・・・・


他の診察についていたので最初からは聞いていなかったんですが、以下、私の耳が拾った主な言葉。


「そりゃね、そこの医者は急げって言うに決まってるの。そういう医者は患者さんなんて診る気ないんだから。癌だったらそりゃ急用性は出てくるかもしれないけど、こんな程度の手術急ぐ必要なんてないんだよ。あんたもいい年なんだからね、自分のことくらい自分で決めるっていう自立心をもってなきゃ駄目だよ。俺から言わせるとね、親がいけなんだよ。甘やかして育てて、子供が一人暮らししたいって言ったら子供のことなんか何も知らないくせにほいほい一人暮らしさせて。俺はね、やくざみたいな親に育てられて、凄く厳しくて何かあっても自分でなんとかする術を教わったからね」


 ∑(゚□゚;)!?

 あんた患者さんになんてこと言ってくれちゃってんの・・・・・・!!!


 慌てて患者さんの傍にいくと案の定、泣いてます。

 ちょっとちょっとちょっと!! 人がいない間になにしてくれちゃってんの!

医師 「そんな状態でね、親元離れるなんてありえないよ。手術するなら地元の病院でいいですかなんて、うちにかかってるのにおかしいでしょ。合併症がどうのとかそんなのね、答えられないっつの。だから紹介状ね、書いとくから。痛み止めいる? 抗生剤は?」

患者 ・・・・・・いりません・・・・・・


患者さん泣き崩れてるし・・・・・・

医師はPCに向かったまま振り返らず。とりあえずティッシュ。


都  「先生、もう終わりですか?」

医師 「ん? ん・・・・・・・」

都  「終わりですよね!?

医師 「う、うん・・・・・・」


ぼろぼろに泣いている彼女を他の診察台へ連れて行って、背中をさすってあげていると、今度はだんだん過呼吸に・・・・・・

ベッドに横になってもらって袋を彼女の口に当てて、呼吸をしてもらっているとバックで捨て台詞のような怒鳴り声が。


「そんなんじゃねぇ、手術なんてできるわけないよ!!」




  黙れ貴様ァ!!!




結局彼女、会社の人が迎えに来て帰っていきました。
もう多分うちにかかることはないでしょう。

会社の人に聞いたところ、何か色々複雑な家庭のようで。とてもしっかりした人で、どうしてこんな過呼吸になるまで興奮したのかわからないと・・・・・・


すみません、うちの馬鹿医者のせいです・・・・・・。


しかもあの後、この馬鹿医者、次の患者さんにまで「最近の若い子は親に甘やかされて云々」とほざいてました。

彼には彼女の「えっ」という合いの手や「実家が遠いので・・・・・・」という家庭の話をされたのが気に入らなかったらしく、彼女を馬鹿にした言い方で後で散々看護師に話してました。


先生の話している事も支離滅裂だし。

インフォームドコンセントだの以前に医者としてどうかと思うし。

育ち方だの、話し方だの。患者さんが気に入らないからといって酷い話し方をしていいわけがない。

そもそも彼女の今までの人生にどんな山と谷があって今ここにある人格ができたかなんて、たかだか15分程度接しただけでわかるわけがない。わかったところで、彼女の過去や人生に、病気以外の範疇で私達が口出ししていいわけがない。


色々突っ込みどころは満載ですが。とりあえず。



あんた人としてどうよ。



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2007年6月3日日曜日

なんとも麗らかな日でございますね。

こんにちは。都です。




暇です。




洗濯も掃除もやっちゃったし(まるで主婦ですね)彼氏は仕事だし。看護師友達はみんな日曜休みじゃないし。

しかししかし、今日はこんなに麗らかな日。生理痛も治まって結構快適な私はどうしてもどこかに出かけたい。勉強なんかしたくない。

というわけで朝早くから高校の友達にメールをしてみました。

『ねぇねぇ、今日暇? お嬢さん良かったら私とデートしない??』


『あっごめん今日本命とデートなんだぁ☆』


・・・・・・1分も経たずに即答されました・・・・・・。


友達よりも彼氏をとるかぁ!!ヽ(#`Д´)ノ!!


まぁそりゃそうだ・・・。
仕方ない。彼氏も彼女もいない姉貴と弟にメールしてみよう。


『ごめぇんオフ会があって二人で池袋に行くんだ☆』


こちらも即答ですか・・・・・・。


なんだよオフ会って!!  兄弟で池袋行くのかおい!!!ヽ(#`Д´)ノ!!!


よくわかんないけど、うちの姉貴と弟は二十代にしてまだガンダムにハマっています。なんだかその関連のオフ会らしいんだけど・・・・・・。

好きなものは人それぞれですものね。


でも私は暇なのよ! 誰かカラオケ付き合って~!!


あぁ寂しい。

・・・・・・いーもん。一人も好きだし。新宿まで出て買い物してやる・・・・・・


行って来ます!!


 これこそほんとの独り言!!  れっつらんきんぐぅ♪
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