白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2009年1月28日水曜日

「精神疾患の方への対応について」


寒さに負けています。都です。

この間「一般病院における精神疾患への対応について」という研修がありました。

救急外来にはいろんな患者さんがきます。

中にはもちろん、精神疾患を患っている方もきます。

おなかが痛いと言って来て、看護師に「大家が水に毒を入れたせいだ」と訴える方。

救急車を一日20回以上要請して、具体的な身体症状のない方。

診察はしたのに、そのあと何度も救急外来に電話してきて「いつ治るんだ」と言い、次の日もその次の日も救急車を要請してくる方。

看護師に暴言・暴力を浴びせる方もいます。

警察に連絡しても、事件性がないと言われることが多いです。あまりに酷くて守衛さんでも対応しきれないときは、きてくれるようです。

基本的には、診察はして帰っていただいています。でもなかにはひとりで帰すには不安な方もいます。

そういった方は家族に電話をしてきていただくんですが・・・

大抵、渋る家族が多い。

自分達は関係ない、忙しくて迎えになんていけない。迷惑そうにそういわれてしまうと、こちらも困ってしまいます。

そういった場合、どうすればいいのか。

研修で、精神病院に勤めるその先生は「電話ででも事情を説明して、紹介状を持たせて帰すことを伝える」事が大切だと言われました。むしろ言い放つことが大切だと。

患者にも、家族にも、屹然とした態度で関わること。そうしなければどんどん増長してしまうのだと。

わかります。わかりますよ。でも・・・

きっとそういう場面になったら、難しいでしょう。

帰せますか? 翌日精神科の病院にかかるように説明して、紹介状持たせて、一人で。

行かないかもしれない。あるいは一人で帰れないかもしれない。

関わる看護師には、きっと良心的な呵責が出ます。

でもそれは、患者・家族の責任もあるのだと先生は言いました。

確かにそうでしょう。何もかもを解決しようとしても、私達にできることは限られています。退院調整のときだって、同じジレンマはあります。

あまりに自傷他害の恐れが高いひとは、精神保健福祉センターに電話して対応してもらうと先生は言ってしまいた。でも、救急隊員の話では、夜間にかけても話中のことが多く、ようやく出ても、翌日に精神科の病院にいってもらってといわれるそうです。

ぅーん・・・。

まだまだ。スムーズなシステムはできていないようです。

私達もまだまだ、困ることが多そうです・・・。


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2009年1月20日火曜日

ナースコール


こんにちは。都です。

今日は夜勤明けでした。

昨日の夜勤は、内科二次。

当然、救急外来はこみこみ。

そして当然、入院が来る・・・。

夜間の入院、6人でした。

ほとんどリーダーさんがとってくれて、私は2人だけとりました。

でもひとりは結構な頻コーラー、そしてもうひとりは朝6時入院、8時に鋼線牽引。

牽引した方はともかく・・・頻コールの最初の入院の方には参りました。

腰痛の方で、もしかしたら腰椎圧迫骨折かということで入院されたんですが。

とにかく、尿意が。

1時間置きに尿器を使って、最後にはほぼ10分置きにコール。

レベルクリアな方だけれど、大部屋なのに夜間でも大きな声で話すしとにかく看護師を使う。

SpO2 50%台まで下がっている重症な方もいて、申し訳ないけど看護師2人じゃ対応しきれない・・・。

他の方の牽引についてる間もナースコールのPHS(というのがあるんですよ・・・ナースコールがあるとPHSが鳴って部屋番号が出るんです)が鳴りっぱなし。

リーダーは患者さんの食事の準備に回っているし、どうしてもしばらく間があいてしまって謝りながら訪室すると「ここの看護師は患者をなんだと思ってるんだ!」と怒り出す。

で、何の用なのか聞いたら「いや、今何時かと思って」

・・・・・・。


お前は看護師をなんだと思ってるんだ!!!


都、怒りを抑えて笑顔で「時計を持ってきましょうね」と言ってみました。

でも何度「夜だから声を小さく」といっても「他の方もいるので、緊急の時とトイレの時だけ押してください」といっても、小さなことでナースコールを押す彼。

リーダーからも私からも、何度も説明したけれど、結局私達が帰る寸前まで彼のナースコールは鳴っていました。

認知症の方というならまだ。でもクリアな方がこう頻コールだと、ちょっと色々考えちゃいます。

患者さんの中には確かに、少し勘違いしてる方がいらっしゃます。

看護師は皆声をそろえて言います。

私達、あなたの召し使いじゃありません。

病気で自分でできないことはお手伝いします。

でも何もかもをすることはできません。自分でできるところは自分でしてもらうことは鉄則です。忙しいことが理由ではなく、それは看護。何もかも看護師にまかせていては退院したあと辛いのは患者さんとその家族です。

自分は病気なんだからと言う方もいますが、できないことを頼るのとできることを甘えるのとではやはり、違いますから・・・。

ターミナルの方が寂しくて頻回に押すコールや、認知症の方が何度も押すコール。痛みが強くて押すコール、尿意があって押すコール。時間を尋ねるコール。苦しいというコール。布団をかけてくれというコール。

いろんなナースコールがあります。

小さな事件も大きな事件も変わりはないと、いつかドラマで言ってましたね。

でも看護師には優先順位が本当に命を分けることがあります。

すぐに行けないのは、申し訳ない。それは本当に。ナースコールを聞かないふりする看護師は多分いないでしょう。

ただ、今にも、という重症者がいたりすると、やっぱり・・・。血圧が70台に下がった方をおいてはいけません。

やはりマンパワーの不足なのかと思ったりもしますが・・・。

ただ、一番怖いのは。

あぁまたあのひとのコールだ、後回しにしよう。

と考えてしまうこと。

もしかしたら本当に、何かあったコールなのかもしれない。それを「また」と思って見ぬふりをしてしまったら。

それこそ、命を分けることになるかもしれない。

ナースコールは患者さんの命綱。

だから今日も、明日も、看護師は患者さんのナースコールに足を運びます。

それがどんなコールでも。


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2009年1月15日木曜日

寒がりの負け


さて

突然ですが、うちの間取りは2DK。

一人暮らしには広すぎる感じですが

広いかわりに、暖房や冷房がいまいち行き届きにくい。

寝室に暖房がひとつあって、もう一部屋にはこたつが。

で、寝室から暖房を流してもこたつの部屋自体は暖まらないわけですね。

エコがこれだけ叫ばれている中で、そんな効きの悪さをわかっててずっとつけっぱなしにするわけにもいかず、私はこたつにすっぽり埋まっているわけです。



何が言いたいのかというと

パソコンがあるのはこたつの部屋の、もうひとつの机であって

ブログを書くにはこたつにも入れず暖房の効きも悪いという状況の中で行われることでありましてからですね

前回の更新から・・・ほぼ10日

あの 寒くて

一度もパソコンを開かなかったという・・・

・・・・・・

久し振りの更新なんだからもっとちゃんと病院のこと書けという・・・


あの 寒さに耐えてまた書きますから・・・

応援してけろっ


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2009年1月6日火曜日

救急外来


明けましておめでとうございます。

元旦から一度もPC開けることなく、もう6日もたってしまいました。

皆さんどんな元旦を迎えましたか?

今年の目標はもう決めましたか。

私は元旦から仕事してました。

初めての  救急外来。

今まで、救急の病棟とアンギオ室しか行った事なかった私にとっては、初めての経験。

小児・産科・外科二次だったその日、来るわ来るわ。

子供、子供、大人、大人。内科まで来ました。

日責師長からの連絡がなく救急車が四台ブッキングしたり、相当な忙しさでした。

流れを教えてもらう暇もなく、とにかくやりながら覚える。

大抵は病院に一度患者さんや家族から連絡があって、受けるか受けないかそこで判断します。

きちんとその日の二次の分担が各病院決まっていますから、基本的には、小児科と産科と外科の人以外は他の病院へ行ってもらいます。

うちの病院がかかりつけだったら、来てもらうようなんですが・・・。かかりつけじゃなくても、内容によっては迷ってしまうことがあります。

明らかに来たほうがよさそうな症状は、二次でなくても、リーダーと相談して受けるか受けないか判断します。それが難しい。

連絡せずに直接来てしまう患者さんもいます(直来といいます)

そうすると、二次の科じゃなくても診察しますが、先生によっては怒る医師もいます。

「二次急」の意味がなくなってしまうわけですからね。

電話が来てとった瞬間から、既に怒っている患者さんもいたりしました。

「みてくれんのかみてくれねぇのかどっちなんだよ!!」

と電話越しに怒鳴られた日には、溜め息出ちゃいます。怒鳴る前に症状言ってよ。

新年から、疲労困憊。

でも患者さんやその家族のほうが、暗い顔しました。

だって新年から病院で過ごすんですもんね・・・。せめて症状良くなることを祈りつつ。

今日はこれから夜勤。

初、夜勤リーダーです。

新年は、色々なことの仕切りなおし。

今年はとにかく、楽しむ、努力する、気にしすぎない。を目標に。

頑張ってきます!

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