白衣の独り言

良いことも悪いことも、人生には必要みたい。それでもやっぱりできるだけ、悪いことは少なめであって欲しいから、みんな頑張っているんだね。

2009年12月27日日曜日

上と下の事情


最近更新をサボりすぎですね・・・

クリスマスイブにステルベンに当たり、昨日も当たった都です。

昨日はそんなことがあり、ばたばたした中でひとつとっても気がかりなことがありました。

呼吸器科で入院しているおじいちゃま、もう抗生剤の抜き差しのみで退院間近だったんですが・・・

2、3日前から食事を食べない、薬も飲まない(飲めない?)、声をかけても目を開けて「はい・・・」というのみ。

以前から失禁ではありましたが、前は自分で起きたりしていたのに・・・

欝もある方で、それが悪化したのか認知が悪化したのか、それともレベルが下がったのか。

血圧も180台まで上がり、頭のCT もとったけど問題ない。

と言っている間に嘔吐、ヘマスティック3+。

これはまずい、なんていっていたら、金曜に主治医の呼吸器科トップ3のA医師が驚きの判断。

これは欝が悪化したのであり、きっと施設にいる奥さんに会えば治るだろう。

といって、胃の薬だけ追加して日曜退院させると。

で、昨日の土曜日。私が日勤で受け持つと、明らかに退院できる状態ではない。

ご飯も食べられない、薬も飲めない。痰が明らかに以前より絡んでいるし、自己喀痰できず吸引してるし。これでは無理だ。

金曜当直だった呼吸器の医師に朝そう伝えると、

「でも主治医の先生がこの状態知った上で退院させるっていうんでしょ? 確かに自分の患者だったら延期だけど・・・でもA先生の患者さんじゃ手が出せないなぁ・・・」

・・・A医師は呼吸器科の上から3番目、60歳間近。

この医師は下から3番目、20歳代。

手が出せないってアンタ・・・。

そのまま帰ってしまったその当直医。変わりに土曜日当直医の医師に相談。

でも結局結果は同じ。

「これじゃ退院無理だよね~。でもA先生の患者さんでしょ? 全部わかった上で退院なんでしょ? 退院してすぐ帰ってくるでも仕方ないんじゃない?」

この医師もネックはA医師。

じゃせめて採血。採血と点滴だけでも入れて! もし採血で炎症反応上がってたらそれが理由で退院延期にもできるのでは!?

「明日の先生に相談してよ~」

・・・お前ほんとに医者かー!!

信じられん! 明らかに無理とわかっているのに上の医師にたてつけないなんて・・・!

夕方、日責師長にも相談、日曜の医師に相談するということに。

・・・と相談しナースステーションに戻ったら、なんと主治医の先生が!!

結局、先生と相談し退院は延期になりました。

しかし・・・なんて情けないんだうちの若いお医者さん達は・・・。


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2009年12月10日木曜日

反省ばかり


久し振りの更新です、都です。

昨日は夜勤でした。

退院待ちだった呼吸器の患者さんからガフキー2号が出てしまい、うちの陰圧部屋へ運ばれてきたのは二日前。

バイタルも問題なかった方。点滴ももうしておらず、ひとつの問題は認知症ということぐらい・・・

その方が朝方、トイレに行きたいと言って起き上がった瞬間眼球上転、意識消失。血圧を測ったら70台と低い。元々は130台くらい。

とりあえず寝かせて再検、今度は80台。徐々に戻ってきてはいる様子。脈拍は140台とAf波形。

受け持ちの看護師からその状況を聞いて、リーダーの私はとりあえず当直医に連絡。

血圧、脈拍などについて説明し、

「急に起き上がっての一過性の低血圧かもしれないんですが・・・どうしましょう、様子みますか?」

すると医師はじゃあ様子見でと。

その後血圧は90台になったと受け持ちさんから報告され、なら戻ってくるかね、と自分の検温に回り始めた私。

その後受け持ちさん、「脈がやっぱり速いので、ちょっと12誘導とりますね」

とそんなこんなで8時、日勤が来る時間。

になったら、血圧60台になってる!?

どうしたのかと受け持ちに聞いたら、12誘導を取るため足を下げたとのこと。

足上げて血圧90台だったの!?

普通の状態で血圧が戻ってきていると思ってた。

それじゃ血圧が戻ってきてるとは言えない。日勤さんが「ルートもとってないの!? まずいじゃない!」と叫んでいる。そりゃそうですよね・・・60台でルートなしって・・・

主治医が繋がらず研修医に報告しとりあえずルート確保。主治医も後からきてばたばたした状態に。

しかもこの方入院時に心電図をとっておらず、元からAfだったのかわからない。

9時になって全て日勤が受け取り私達は退散せざるを得なかったのですが・・・受け持っていた看護師は号泣、夜勤者で反省会。

でも、

考えてみたら、受け持ちの子ではなく私が一番いけない気がする。

報告のとき、自分で「様子見ますか」と言ってしまった。普通の状態で血圧が上がってきていると思っていたのはなぜか? 患者さんのところに行っていなかったから。

受け持ちの子は凄くできる5年目の子で、朝のばたばたした時間帯に彼女にほぼまかせきりにしてしまった。

貴方達はね、押しが足りないのよ、と先輩。

「報告するときはもっと大袈裟なくらいに言って医師がじゃぁ行こうかって思うくらいにしないと。先生達だってそりゃわざわざこっちまで来たくないだろうし。それにもし医師にこうなんじゃないのって言われたら素直にそうですねって頷いてしまうでしょう。それじゃ駄目なのよ。喧嘩しろっていうわけじゃないけど、ほんとにそれで良いのか自分でも考えて、自分が納得するまで聞かないと」

報告の仕方ひとつで、私達の責任も変わってくる。医師がきて患者をみて判断したらそれは医師にも責任があるけれど、報告でそこまでと思わなかったといわれればそれまでだ。

喧嘩腰に報告するのもだめだけど、穏やかすぎてもいけない。緊迫性が見えないから。

患者さんのことをしっかりと伝えられないのもいけない。患者さんはルートも入ってなかった。血圧が下がったのが一過性のものだったとしても、何かあったときのためにルートくらい入れておくことを考えて医師に聞くくらいしっかりと患者の状況を見ていなければ。

そして私の一番いけないところ、気になっているのに、他の仕事に追われてそれを流してしまうこと。

血圧上がったかな? 脈は戻ったかな? 医師にもう一度報告したほうがいいんじゃないかな?

そう頭の片隅にあったのにも関わらず、確認しないで他の仕事を。

未だに忙しさに頭を飛ばされる私がいる。

これじゃいけないって、何度も思っているのに・・・


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2009年12月1日火曜日

1年


12月に入りましたね。

救急病棟へ移動して丸1年になりました。

私は1年前と変わったかな? 

救急に対応できる看護師になったのかな。

確かにいろんな病気を知ることができた。

今まで知らなかったことをたくさん知った。

挿管にも少しは対応できるようになった気もする。

でもやっぱり

まだまだだなぁ。

判断力、決断力。自信を持つこと。

まだまだだ。

1年前には、1年後なんて想像つかなかった。

来年のこの時期、まだ私は救急看護師をしているだろうか。

そしてまた「まだまだだなぁ」とか言ってるんだろうか。

1年後の私、看護師として、もっと成長してるかな?


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